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神社(じんじゃ・かむやしろ)とは、日本の宗教の神道の祭祀施設、及びその施設を中心とした祭祀儀礼・信仰を行う組織。鳥居の内の区域一帯を、「神霊が鎮まる神域」とみなす。
 
古くは社殿がなくとも「神社」とした。神聖な山、滝、岩、森、巨木などに「カミ」(=信仰対象、神)が宿るとして敬い、俗(生活に活かす)の山、滝、岩、森、巨木と区別したのである。現在の社殿を伴う「神社」は、これらの神々が祀られた祭殿が常設化したものとされる。
 
現在では参拝用の施設の他に、結婚式の設備[3]などが併設されることも多い。

 

オオクニヌシ再生復活の地巡り

なんぶ神話ガイドの会大塚さんや地元の方と一緒に、古事記に「伯耆の国の手間の山本」と伝わる手間山周辺のオオクニヌシが八十神に殺害され三人の女神の力で再生復活した地を巡ります。
ガイドツアーの後は、地域の方と食事をしながら交流会を行います。

神の国、日本

「鎮 守の森では、その土地に最も適応した樹木が生育し、安定した生態系が形づくられています。その土地の気候・風土に最も適した原植生が保存されているような 森は、種々の公害などに対する抵抗力も強いものがあり、昨日今日に植えた緑とは比べものにならないほど価値があるのです。」
 
そして宗教的意義を記した箇所も興味深い;
 
「神 社の古い形は ”森” そのものだったのです。万葉集では ”神社” や ”社” をモリと読んでいます。古い時代には、神社の建物はなく、森が神社そのものでした。鎮守の森というのは神社の付属物ではなく、森が神社そのものであって、 社殿の方が後からできたものなのです。時代が下ると、神社そのものであった森は、神社を囲むみどりの環境として残されました。」
 
森にお祭りの時だけ社を建てて神を迎えるという神事は、今でも平城京の春日大社に残っていますね。
 
日本人が如何に木々を大切にしたか、日本書紀の記載からも窺われます;
 
「出 雲の国にやってきたスサノオノミコトが『私の子孫が治めるこの国に ”ウクタカラ”(舟のこと)がないのはよくない』とおっしゃって、ヒゲを抜いてあたりにまき散らすと、これがたちまちにスギになった。また、胸毛を抜いて まき散らすと、今度はヒノキになった。尻の毛はマキになった。眉毛の毛はクスになった。それぞれの木の用途についても定められて ”スギとクスの二つの木はウクタカラを作るのに使いなさい。ヒノキはこれで立派な宮殿を作る材料にしなさい。マキは人々を埋葬するための具としなさい』と おっしゃって、たくさんの樹種を植えるよう命じられました。」
 
・・・そんな神話上のことを信じてどうなるの、と思いきや、最近の考古学の調査によれば弥生時代から古墳時代にかけて使われた木簡の材質はコウヤマキが多いことがわかってきました。
 また、この記述はアマテラス一族が海と舟を使い日本を制覇した、そこから巨木信仰が始まった、という説を支持するものです。
 
  戦国時代~江戸時代まで鎮守の森は信仰の対象として、また中央の政権からの指示で保護され伐採から逃れてきましたが、明治以降の戦渦に巻き込まれた時代に あっては残念ながら武器の材料として使われ出したのでした。戦後、かろうじて残っていた鎮守の森が再評価されるようになったのは昭和40年代以降です。
 
識者の座談会での興味深い発言の数々;
 
「ヨー ロッパでは森林を破壊することで文化を築いてきました。特に一神教になってからは自然と対立して人間がそれを乗り越えて新しい文明を創造していくという考 え方です。ところが日本では、森林を育てることで文化を育ててきた。木を植えながら、水をいただきコメを作ってきた。森林面積も大昔と今とではほとんど違 いはない。」
 
「同じ植物の愛し方でも西洋人と日本人は違いますね。西洋人はバラとかチューリップとかの花を中心にする。ところが日本人は盆栽などが好きで小さな森を持とうとするような面があります。」
 
鎮守の森の存在感が薄れてきた背景には、日本人の生活基盤の変化があったことを指摘しています;
 
「鎮守の森は稲作文化の中心であり、同族結合の象徴であった。ところが近代になると生活が変わり、考え方が変わって、ヒトの生活と森との関係が希薄になってきた。とくに都会では別もののように分離しているように見えてしまう。」
 
最後に「森の造り方」として、鎮守の森という視点から見た木々の特徴と選定の仕方、配置、手入れ方にも詳細に言及しています;
 
■ 針葉樹の特徴
【スギ・ヒノキ】
  数が揃うと圧迫感に近い荘厳味を発揮して迫力有り。欠点は煤煙・砂塵・防風・防火・防音に弱いことで、近年の都市郊外に最も弱く年及びその近郊においては 将来性は望むべくもない。類するものにサワラ、ヒバ、アスナロなどがあり、カヤ、イチイ、ツガは以上の被害に対してやや強い。
【マツ】
  クロマツの樹幹は剛健、樹冠や樹姿は変化があって男性的、アカマツは繊細で雅致に過ぎるきらい有り。神社林苑として好ましくはなく、都市公害はじめその他 の被害に弱いのが欠点。特に近年はマツクイムシの被害が目立つ。類するものにヒメコマツ、ゴヨウマツ、エゾマツ等がある。
【幅広の針葉樹】(ナギ、イヌマキ、ラカンマキ、コウヤマキ)
 公害には針葉樹より強く広葉樹に準じる。よく繁茂して森に深みを与える。
【カラマツ】
 落葉針葉樹で、その性質は落葉広葉樹に準じる。
 
■ 常緑広葉樹の特徴
【カシ・シイ・クス】
  樹冠は曲線的でまるくおだやかで軟らか味を持つものが多く、枝張りは変化に富んで雄大に生長し、針葉樹が端厳であるのに対して鬱蒼とした森の深み、厚み、 濃さを表わし、風致的に森に雅味を加える。排ガス、煤煙、防風、防音、砂塵、防潮によく耐え、抵抗力が強い。しかし寒地においては成育が難しいのが欠点。
【モチ・サカキ・ツバキ・サンゴジュ】
 森の中層中堅木を形成する。性質は前項と同じ。
【イヌツゲ・ヒサカキ・アオキ・アセビ】
 森の下層下木を形成する。公害その他の被害に強い抵抗力がある。
 
■ 落葉広葉樹の特徴
【ケヤキ・エノキ・ムク】【ナラ・クヌギ・ソロ・トチ】
 上層林を形成し、林況の変化、すなわち林苑の階調、風致の転換に効果有り。寒地においては郷土木として主体であり境内林として差し支えない。排気ガス、煤煙の被害は比較的少ないが、風、音、砂塵、潮などに対する防衛には効果がない。
【サクラ・ウメ・モミジ】
 林内・林縁に転々と混在することは風情があってよい。
【ハゼ・ヌルデ・ネムノキ・カマツカ】
 林内の中層木として混成するのが妙味。
【ヤマブキ・ハビ・ウメモドキ・ムラサキシキブ・ニシキギ】
 森の下木として風情があるばかりでなく、これらの木の実は野鳥の好むもので、小鳥を森に誘致するに必要なエサを供給するものとして欠かさぬ事が必要。
 
■ 混交林と単純林
 
1.混交林の効果
① 林苑景観の印象の強化・風致の増進
② 陽光の分配
③ 地力の維持
④ 天然下種(実生)の促進
⑤ 林層の保続
⑥ 各種の被害に対し抵抗力が強大になり、被害にあっても目立たない。
 
2.単純林の弊害
 多くの樹種入り交じっての混交林に対し、スギばかり、ヒノキばかり又はマツばかりというような1種類のみの森を単純林と呼ぶ。地方の神社によくある例で、このような森は最低の林苑である。その理由は;
① 風致が単調
② 風害に弱い ・・・台風にあって一斉に将棋倒しになり、丸坊主になったという例がしばしばある。
③ 病虫害の被害顕著 ・・・ことにマツの場合、マツクイムシなどの蔓延のために全林一斉の被害を受けやすい。